
奄美漁業協同組合 住用支所
すみよう漁業集落 女性部
うまさの秘訣は新鮮さ!地物の魚でなんでも作ります!
団体の設立から販売に至るまでの経緯
「すみよう漁業集落女性部」は、奄美市住用(すみよう)地区の漁業者の奥さんを中心に平成18年に設立されました。
メンバーは現在4名です。住用地区の漁業者と協力しながら、住用の「いしょむん(島の言葉で『海の幸』の意味)」を用いた水産加工品を、開発・製造・販売することを目的として活動しています。
現在は「奄美市和瀬水産物加工センター」で、商品開発・加工品製造に取り組んでいます。
魚が獲れた日が活動日になることが多いので、天気を見ながら臨機応変に対応しています。
商品は奄美市住用町の「三太郎の里」で販売しているほか、「軽トラ市(奄美市)」や、「お魚まつり」など地域のイベントにて販売しています。
メニュー・商品の開発の方法、こだわり
商品開発は、自分たちで研究し、時には専門家に教えを請いながら、「納得のいくまで何度も試作を繰り返し、商品化につなげる」ことをモットーとしています。
せっかく食べてもらうのだから「おいしいと喜んでもらえるものを作りたい」。
ちいさな子供からご年配の方まで、地元の方から旅行中の方まで、どうしたら喜んでもらえるか?いつも考えながら商品づくりをしています。
素材となる魚は、住用の漁業者に限定して仕入れ、仕入れ先にはこだわりますが、魚の種類は選びません。
これまでほとんど利用されていなかった雑魚(ざつぎょ)と呼ばれる様々な種類の魚も仕入れ、おいしい「つきあげ(さつま揚げ)」に加工します。
魚が獲れたその日のうちに、漁業者が加工センターへ持ち込むという協力体制があるので、原料の魚はすべて鮮度抜群です。
魚は何といっても鮮度が命。
素早く加工調理して、魚のうまさを閉じ込めます。
大漁のときには、通常の何倍もの魚が入荷することもありますが、魚の種類に合わせた下処理をして保存し、加工品製造に無駄なく利用しています。
想い
太平洋に面する住用は、魚の産地としてそれほど知られていませんが、実はいろいろな魚が獲れて、おいしい魚もたくさんあるところです。
このことを多くの方たちに知ってもらい、住用の魚をたくさん食べてもらうため、自分たちの商品は「いろんな人に食べて欲しい」と思っています。団体設立から現在まで、メンバーの変わらぬ想いです。
自分たちの商品がきっかけとなって、住用のお魚はおいしいと知ってもらい、長く食べてもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
ゆくゆくは、住用の特産品になるようなロングセラー商品を生み出したい、そして住用の漁業が今よりもっと元気になってほしい!と思いながら、日々がんばっています。